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会報 詳細【ニュースレターNo.86】 - 一般社団法人 日本計量生物学会

会報 詳細

巻頭言 「生物統計の研究の話をしよう」

岩崎 学(成蹊大学)

今からおよそ12年前の1993年4月,私は新しく成蹊大学に赴任するため東京吉祥寺の駅に降り立った.それまでの横須賀の外れという自然環境に恵まれてはいるものの交通は不便な地から都会に来て種々思うところはあったが,その中ではっきり1つの夢を抱いた.それは,他の研究者と統計の話をする機会をできれば定期的に持ちたいということであった.私は大学院を修了してすぐ茨城大学工学部に職を得たが,茨城大学および次の防衛大学校時代を通じ,学内に統計学者が自分以外誰もいないという年月を16年間過ごしてきた.いわばisolated statisticianであったと考えている.そして私と同じ境遇にいるisolated statisticiansは数が少なくないはずで,何とかみんなを集めて研究上の交流ができないものかと考えたのである.爾来11年間,私の多忙と怠慢および資金面の制約から,その考えは残念ながら実行に移せないでいた.

 ところが2004年から3年間,学術振興会の科学研究費をいただけることになった(基盤研究 (A) (1) No. 16200022:研究課題名「医薬品の有効性・安全性の統計的評価法の新展開」).計量生物学会の理事クラスの皆さんを研究分担者に加えての申請が実を結んだものである.これで資金面の制約は外れた.そこでまず頭に浮かんだのが研究会の開催で,研究費の交付内定の知らせがあった月から吉祥寺駅すぐのホテルのセミナー室において「吉祥寺地区月例研究会」を立ち上げた.以来,月に1度のペースで研究会を実施している.まだ参加者は多いとはいえないが,今後さらに魅力的な会にして多くの人に来ていただき交流の場にしたいと願っている.

 日本での統計学研究の推進に対する障害のひとつは研究者が分散していることである.統計学のCOE (Center of Excellence) と呼べるのは統計数理研究所のみであろう.各大学などに配置されている統計研究者の数は,多くても数名なのではなかろうか.自分がその大学での唯一の統計研究者という例も少なくないはずである.皆さん,研究上の話し相手に事欠いてはいませんか.私は,自分の研究室で他の統計研究者と研究上の会話を交わしたことが,この25年余り一度も無い.研究以外の用事(これらすべてを雑用と切り捨てるわけではないが)はきわめて多くそれらをこなしているだけであっという間に一日が過ぎてしまう.また,研究者数が少ないと,論文誌の購読数が限定されるなど研究上の設備も貧弱とならざるを得ない.

 計量生物学会の会長を2期4年にわたって務められた柳川堯教授は前号の会報85号の巻頭言でバイオ統計学に追い風が吹き大学院のコースが拡充されつつあると述べられている.確かにそのとおりで,私自身いくつかの大学院でのお手伝いをしている.しかし,それらの大学院での仕事は非常勤講師としての講義が主であり,他の先生方とゆっくり話をしている時間的(肉体的)余裕は無い.また,大学院生との研究上のかかわりはどうしても一方通行の直流でしかなく,交流とよぶには程遠い.

無いものねだりをしても仕方が無い.出来ることから着実に実行していかなくてはいけない.現在の私に出来ることは,科学研究費を有効に使っての研究の場の提供であると思い,研究分担者の協力も得て,前述の月例研究会を始めシンポジウムやセミナーをいくつか企画し,海外から研究者も招聘している.本科学研究費に関する情報はホームページ
http://www.kakenbio.com
にて随時提供しているので是非ご覧いただきたい.

最後に本音とお願いを.研究費を効果的に使う(使い切る)のは,正直言って大変です.しかし,それによって得るものはその苦労を上回ります.皆さん.科学研究費をはじめとする各種競争的資金の獲得に応募してください.それが計量生物学の発展に大きくつながります.


学会賞・功労賞・奨励賞受賞者決定

2004年9月に富士大学で行われた統計関連学会連合大会において,次の方々が日本計量生物学会より表彰されました.受賞者の皆様方にお祝い申し上げると共に,益々のご発展を祈念申し上げます.

学会賞: 吉村 功氏
功労賞: 佐久間 昭氏,駒沢 勉氏
奨励賞: 伊藤陽一氏,渡邉裕之氏,嘉田晃子氏


2005-2006年役員(評議員)選挙結果報告

日本計量生物学会選挙管理委員会
委員長  山岡 和枝
委員    松山 裕

2004年10月に,2005-2006年の役員選挙がありましたので,その結果を報告いたします.
1 投票締切日:2004年10月21日 消印有効
  開票日:2004年10月25日
  開票場所:日本計量生物学会事務局

2 有権者   377名(東日本:243,西日本:134)
  有効投票  123票(東日本:79,西日本:44)
  無効投票 4票 (無効記名数)
   東日本:1票(名簿非記載者)
   西日本:3票(締切遅れ)
  有効記名数  評議員  360
  (東日本:234,西日本:126)

3 当選者氏名(当選人,五十音順)
  評議員40名

-東日本-
井元 清哉、岩崎 学、大橋 靖雄、鎌倉 稔成、岸野 洋久、酒井 弘憲、菅波 秀規、高木 廣文、丹後 俊郎、椿 美智子、西 次男、浜田 知久馬、藤田 利治、三中 信宏、三輪 哲久、松浦 正明、松山 裕、山岡 和枝、吉村 功、渡邉 裕之

-西日本-
和泉 志津恵、上坂 浩之、大瀧 慈、大森 崇、折笠 秀樹、鍵村 達夫、角間 辰之、越水 孝、越智  義道、Cologne John、後藤 昌司、佐藤 俊哉、柴田 義貞、正法地 孝雄、辻谷 将明、濱崎 俊光、本多 正幸、森川 敏彦、吉田 道弘、柳川 堯


日本計量生物学会2005-2006年役員(評議員)選挙結果:当選者一覧

-東日本-
1  吉村 功   東京理科大学工学部経営工学科
2  大橋 靖雄 東京大学大学院医学研究科
3  酒井 弘憲 三菱ウェルファーマ㈱
4  松山 裕   東京大学大学院医学研究科
5  岩崎 学   成蹊大学工学部
6  丹後 俊郎 国立保健医療科学院
7  渡邉 裕之 萬有製薬㈱臨床医学研究所
8  浜田 知久馬 東京理科大学工学部
9  岸野 洋久 東京大学大学院
           農学生命科学研究科
10 菅波 秀規 興和㈱
11 三中 信宏 農業環境技術研究所
12 山岡 和枝 国立保健医療科学院
13 西 次男   ㈱ベルシステム24
14 三輪 哲久 農業環境技術研究所
15 椿 美智子 電気通信大学
16 藤田 利治 国立保健医療科学院
17 井元 清哉 東京大学 医科学研究所
18 鎌倉 稔成 中央大学理工学部
19 高木 廣文 新潟大学医学部保健学科
20 松浦 正明 (財)癌研究会癌研究所

-西日本-
1 佐藤 俊哉  京都大学大学院医学研究科
2 柳川 堯    久留米大学大学院医学研究科
3 越智 義道  大分大学工学部
4 上坂 浩之  日本イーライリリー㈱
5 柴田 義貞  長崎大学大学院
           医歯薬学総合研究科原研疫学
6 濱崎 俊光  大阪大学大学院医学系研究科
7 大瀧 慈    広島大学原爆放射能医学研究所
8 後藤 昌司  医学統計研究会
9 折笠 秀樹  富山医科薬科大學
10 鍵村 達夫  日本ベーリンガーインゲルハイム㈱
11 大森 崇    京都大学大学院医学研究科
12 正法地 孝雄
13 森川 敏彦  武田薬品工業㈱
           医薬開発本部日本開発センター
14 吉田 道弘  武田薬品工業㈱
15 Cologne John (財)放射線影響研究所
16 和泉 志津恵  (財)放射線影響研究所
17 角間 辰之  日本赤十字九州国際看護大学
18 越水 孝   バイエル薬品㈱
19 辻谷 将明  大阪電気通信大学
           総合情報学部
20本多 正幸  長崎大学医学部・歯学部附属病院
(同票次点)森田 智視 京都大学大学院医学研究科

以上の選挙結果を受けて,評議員会が招集され,2005-2006年の理事,活動について,以下のように決定した.


日本計量生物学会2005年度第1回評議員会議事録

日 時:2004年11月27日(土)13:30 - 15:30
場 所:東京理科大学神楽坂校舎3号館
     2階325ゼミ室

出席者:
(東日本)井元清哉,岩崎 学,大橋靖雄,酒井弘憲,菅波秀規,丹後俊郎,
椿美智子,西 次男,浜田知久馬,松山 裕,三中信宏,三輪哲久,山岡和枝.
(西日本)上坂浩之,折笠秀樹,鍵村達夫,角間辰之,辻谷將明,濱崎俊光,
森川敏彦,柳川 堯,吉田道弘.
以上22名(委任状15通).

配布資料
(1) 2005-2006年度日本計量生物学会評議員名簿
(2) 日本計量生物学会会則ならびに細則
(3) 統計関連学会連合規定(案)

開会に先立ち,出席者22名および委任状15通により,会則32条(委任状を含め評議員現在数の2分の1以上)の
要件を満たし評議員会の成立が確認された.

柳川2003-2004年度会長の進行により以下の議事が進行した.


議 事
1.2005-2006年度会長候補者の選出
 選出に先立ち具体的な選出の手順が議論され,合意された選出方法に則り丹後俊郎氏が会長候補者に選出された.

2.理事の選出
 細則第3条 (3) では評議員会で10名の理事を選出するとされている.同条の「IBSのcouncil memberは理事に就任する」の規定により佐藤俊哉氏がまず選出された.残りの理事9名の選出に先立ち選出方法が議論・合意され,それに則り以下の9名の理事が選出された.

大瀧 慈,大橋靖雄,岸野洋久,酒井弘憲,椿美智子,
浜田知久馬,松山 裕,森川敏彦,山岡和枝(五十音順)

理事の定員は15名で,残りの5名の理事は会長が正会員の中から指名する(細則第3条 (3) の規定),理事の役割は全理事確定後に決めることが評議員会で合意された.

3.監事の選出
 監事の選出方法が議論され,合意された選出方法に基づき柳川堯,吉村功の両氏が監事に選出された.

4.統計関連学会連合への参画
 柳川現会長および岩崎現庶務理事から資料 (3) に基づいて統計関連学会連合のこれまでの経緯について説明があり,統計関連学会連合への参画について議論したが,連合に加わることについての反対意見は出なかった.連合への理事の推薦などは2005年度の新執行部に委ねることとした.

5.その他
(a) 2005年度計量生物学会シンポジウムは,現理事会において,応用統計学会と歩調を合わせ実施しテーマはPK/PD,チュートリアルはmixed modelとすることが決められていると説明があり,詳細は次期執行部に委ねることとした.
(b) 山岡和枝現理事から11月30日に計量生物学会主催でSpiegelhalter氏の講演会が統計数理研究所にて行なわれることが紹介された.
(c) 上坂浩之現理事から計量生物セミナーに関するこれまでの経緯が説明され,2005年度の新執行部に引き継ぐこととした.


2005-2006年日本計量生物学会理事の会務分担

以上の選挙結果・評議員会決定を受けて,2004年12月23日に新旧理事会が開催され, 2005-2006年日本計量生物学会理事の会務分担として,日本計量生物学会役員選出に関する細則第4条に則り,各理事の役割分担について話し合い,以下の陣容で2005- 2006年度の会務を遂行することとした.また,IBSに届けるRegional SecretaryとTreasurerを,それぞれ岩崎理事,椿理事とした.なお,各会務の最初に挙げた理事が責任者である.

会長  丹後俊郎
庶務 山岡和枝(国内),岩崎 学(国際)
会計 椿美智子,浜田知久馬
編集 松山 裕,三中信宏
会報 佐藤健一,酒井弘憲
広報(メーリングリスト)三中信宏
企画(年会)上坂浩之,岸野洋久,佐藤健一
企画(シンポジウム)大橋靖雄,松浦正明,森川敏彦
組織 大瀧 慈,上坂浩之
国際 佐藤俊哉,大橋靖雄
学術会議 大橋靖雄
学会賞担当 佐藤俊哉

このほか,第1回評議員会承認された統計関連学会連合への参加に関連して,以下の各委員が選出された.

統計関連学会連合理事 丹後俊郎,岩崎 学
統計関連学会連合大会企画委員 上坂浩之,岸野洋久
WEB担当委員 高橋邦彦(国立保健医療科学院)
統計関連学会連合大会事務局員 高橋邦彦,寒水孝司(理科大D3)


2004年度理事会記録

2004年度第1回e-mail理事会議事録
 標記e-mail理事会が2004年6月21日~6月23日にかけて行なわれ,以下の議事について審議した.

議題1:学会賞選考委員会の設置
 2004年度総会で学会賞の設立の会則が承認され,その直後に特別措置として本年9月の連合大会で表彰できるように選考委員会を立ち上げることが決定された.それに基づき,柳川会長から,学会賞及び功労賞選考委員会の選考委員会(委員長柳川堯会長ならびに若干名の委員)ならびに奨励賞選考委員会(委員長佐藤俊哉編集担当理事ならびに若干名の委員)を設置するという提案があった.本件は圧倒的多数の理事による承認を受け,具体的な受賞者の選考に入った.

2004年度第2回e-mail理事会議事録
 標記e-mail理事会が2004年8月17日~8月21日にかけて行なわれ,以下の議事について審議した.

議題1:評議員選挙の選挙管理委員会の発足
 柳川会長から,2005-2006年度評議員選挙の選挙管理委員会を,委員長山岡和枝理事,委員として松山裕理事により発足するという提案があった.本件は全理事からの支持を得て,選挙管理委員会が発足した.

2004年度第3回対面理事会議事録
日 時:2004年9月3日(金)18:00 - 20:00
場 所:富士大学6号館635号室
出席者:柳川,岩崎,上坂,大瀧,椿(美),松浦,松山,吉村.
欠席者:井元,大橋,折笠,佐藤,岸野,柴田,丹後,椿(広),林,三中,山岡,渡邉(委任状10通).
報 告:
1.佐藤・三中編集理事から学会誌の編集状況が報告された.
2.IBC2004におけるCouncil Meetingの報告が佐藤理事から行なわれた.内容は次の通り:(1) IBC2008はアイルランドのダブリン.(2) IBC2006はカナダのマッギル大学.(3) IBC2006の招待セッションの提案は10月1日締切り.(4) IBC2010への立候補の可能性の判断を次期理事会に申し送る.

議 事:
1.前回議事録の確認
 2004年度総会時に計量生物学会の第1回目の賞を9月の連合大会時に受賞する旨が柳川会長から提案されて了承を得られていたことを議事録に明記することとした.すなわち,2004年度総会議事録の「5.会則の改定と細則の制定」の第2段落を以下のように訂正する.
「承認後,柳川会長から,本年9月の年次大会時に受賞したいので,会員諸氏より受賞候補者の自薦および他薦をお願いしたいとの要請があり,9月受賞を含め本件が了承された.

2.学会賞,功労賞,奨励賞について
 奨励賞について,佐藤俊哉奨励賞選定委員会委員長による選定委員会の原案「伊藤陽一,渡邉裕之,嘉田晃子の3名に奨励賞を授与する」が紹介され,検討の結果原案を了承した.また,佐藤委員長から受賞者選定に関する検討事項が示され,次期理事会において議論することとした.
 功労賞について,柳川選考委員長による選考委員会の原案「佐久間昭,駒沢勉の両氏に功労賞を授与する」が示され,検討した結果原案を了承した.また,学会賞について,柳川選考委員長による選考委員会の原案「吉村功氏に学会賞を授与する」が示され,検討の結果原案を了承した.

3.評議員選挙について
 選挙管理委員長として山岡理事,選挙管理委員として松山理事が選出された.

4.計量生物セミナーについて
 上坂理事より2004 年12 月15 日(水),16 日(木)に神戸にて開催するという提案があった(本件はその後2005年度に延期になった).

5.2005年度計量生物シンポジュウムについて
 応用統計学会と一緒に実施し,場所と日程については応用統計学会に任せることとした.その後,応用統計学会清水邦夫会長から開催期日を2005年5月16日(月),17日(火),18日(水)に設定したという報告が柳川会長あてにあり, この案を了承した.シンポジウムのテーマ案を「PH・PDの新展開」,チュートリアルのテーマ案を「混合モデル」とする案が出され,詳細はe-mail 理事会に諮ることにした.

6.その他
(1) 統計関連学会連合の規定案が示され,その線で進むことを了承した.

2004年度第3回e-mail理事会議事録
 標記e-mail理事会が2004年9月11日~9月28日にかけて行なわれ,以下の議事について審議した.

議題1:2005年度計量生物シンポジウムのテーマ
 柳川会長からシンポジウムテーマ案として「PK/PDデータ解析の新展開」,チュートリアルセミナーのタイトルとして「混合モデル」とすることを本理事会において決定し詳細は次期理事会に引継ぐ,という提案があった.本件は各理事の圧倒的多数の支持を得て,会長提案の線で進むこととした.

議題2:計量生物学特別講演会
 山岡和枝理事から,平成16年11月30日(火)に統計数理研究所においてDavid Spiegelhalter氏の講演会(企画者:丹後俊郎)を計量生物学特別講演会として実施することが承認された.

2004年度第4回e-mail理事会議事録
標記e-mail理事会が2004年11月30日~12月6日にかけて行なわれ,以下の議事について審議した.

議題1:会長選挙の選挙管理委員会の発足
 柳川会長から会長選挙の選挙管理委員会を山岡和枝理事,松山裕理事および岩崎学理事により発足させるという提案があった.本件は圧倒的多数の理事の承認を得て,会長選挙の選挙管理委員会が発足した.ただし,会長選挙を現理事会主体で実施するのか新評議員会が主体となって実施するのかという意見もあり,次回以降の選挙の実施主体については新理事会において議論してもらうこととした.


05年度統計関連学会連合大会の企画進行状況

2005年度連合大会企画委員会委員長
宮川 雅巳(東京工業大学)

2005年度統計関連学会連合大会は,日本統計学会,応用統計学会,日本計量生物学会の3学会の連合大会として,2005年9月12日(月)から15日(木)までの日程で,広島県広島市の広島プリンスホテルを会場として開催されます.昨年からこの連合大会用に開設されたWebページ
 http://www.ajss.gr.jp
を介して,今回も会員とのコミュニケーションをはかりたいと考えております.
 現在,企画委員会で検討している企画内容について紹介します.市民講演会は「原爆被爆者の健康実態に関する統計的考察;被爆後60年の経過(仮題)」のテーマで開催予定です.チュトリアルセッションは,企画委員会がテーマと講演者を選定して開催する予定です.コンペティションセッションは,参加資格,審査方法,開催時間帯などについて今後も十分に審議を重ねたうえで今回も実施する予定です.企画セッションについては,2003年,2004年に引き続いて公募することにしました.これについて次に述べます.
 企画セッションは一般講演セッションでは達成できないプログラムとします.従来から一般講演セッションにおいても,関連した講演を集めてセッションを形成するように努めています.ですから,単にあるテーマに即した講演の集まりでは企画セッションとしては不十分です.毎年繰り返される惰性的テーマや同好会的セッションも不適切です.たとえば,現時点では国内での研究は少ないものの将来重要となるテーマを先行して取り上げるなど,一般講演とは一線を画した内容が求められます.なお,企画セッションにおいて,参加学会の独自色を出すことは一向に構いません.連合大会は参加各学会にとって年一度の貴重な年会です.
 企画セッションの申込みに際しては,セッションのテーマとねらい,オーガナイザーの氏名・所属・連絡先,予定講演者と演題名,必要な時間(プログラム編成上,90分から120分の間にしてください)を2005年2月28日(月)17時までに

宮川雅巳
〒152-8552 目黒区大岡山2-12-1 
東京工業大学 W9-50
miyakawa@me.titech.ac.jp

宛てに郵便もしくは電子メールでお知らせください.
 一般講演の申込みは,2005年5月1日から6月13日(月)17時まで,本Webページで受け付ける予定です.締め切り後の申込みや演題変更は一切受け付けませんので,ご注意ください.
 2005年4月初旬には,具体的な企画や宿泊案内などを掲載する予定です.本大会が実りのある大会になるよう,皆様の積極的な参画をお願いいたします.


編集後記

86号も,予定を1月ほど過ぎた発行になり申しわけありませんでした.言い訳がましいのですが,1月発行になったため学会の新体制を掲載することが出来ました.丹後新会長のリーダーシップの下,日本計量生物学会の益々の発展を祈りつつニュースレターの編集業務を新担当理事の佐藤健一先生,酒井弘憲先生に引き継ごうと思います.2年間の諸先生方の編集協力に感謝申し上げます.(椿広計,山岡和枝)


計量生物学会ニュースレター86号
2005年1月10日発行
発行者 日本計量生物学会
発行責任者 丹後 俊郎
編集者 佐藤健一,酒井弘憲

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